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パイナップルの歴史

表はゴツゴツ、中は甘いこのフルーツ。松ぼっくり(pine cone)に似ていることからパイナップル(pineapple)という英語の名前が付けられました。パイナップルは南アメリカ原産ですが、クリストファー・コロンブスが航海からヨーロッパに戻った時に、”新世界”のエキゾチックなフルーツとして紹介しました。その後ニューイングランド地方では、船乗りが外国の港から戻ると、家に帰ったので遊びに来てください、という意味を込めて家のポーチにフレッシュなパイナップルを置く、という習わしが数世紀続きました。

ハワイに初めてパイナップルが入ってきた時のことは誰も知りません。パイナップルはハワイ語でハラカヒキ(異国のフルーツという意味)と呼ばれています。フランシスコ・デ・パウラ・マリンという、後にカメハメハ大王の信頼されるアドバイザーにもなったスペイン人の冒険家が、1800年初めにハワイでパイナップル栽培に成功しました。船乗りのキャプテン・ジョン・キッドウェルは1800年代にいくつもの種類のパイナップルを輸入して試験的に栽培し、ハワイのパイナップル産業の立ち上げに大いに貢献したと言われています。ですが、それまで”友情のシンボル”や”エキゾチックな異国のフルーツ”として親しまれていたフルーツが、アメリカのキッチンに不可欠とも言える存在になったのは、ジェームズ・ドラモンドが島に到着してからになります。

 

パイナップルの栽培

パイナップルを育てて収穫するには、知識と時間と多大な忍耐力が必要です。栽培のほとんどの工程が機械化できないので、手作業で行われます。

第一に環境が整っていることが大切です。ハワイのパイナップル栽培は大半が山の間もしくは周辺の広大な平地で行われています。標高はだいたいどこも900メートル以下で、夜間は涼しく、晴天の日が多く、日中の気温が20℃から30℃の間の場所が適しています。

パイナップルは手で収穫されます。最初にできる一番果は収穫までに18~20ヵ月かかります。次にできる二番果はさらに15ヵ月かかり収穫されます。収穫の時、労働者は列を作って移動しながら作業をします。鋭いとげから肌を守るために厚いグローブと衣類の着用が必要です。ワヒアワのパイナップルはほぼ全て生で売られます。最後の実が収穫されると農地のパイナップルは全部引き抜かれて、新しい栽培サイクルが始まります。

 

さとうきび産業

その昔パイナップルとさとうきびがハワイの農産業を制したことは誰もが認める事実です。1950年代にはノースショア一帯に8千万平米の農地があり、その半分がパイナップルでもう半分はさとうきびでした。さとうきびの大手企業はワイルア・シュガー・カンパニーで、最高2千人以上の雇用者がいた時もあります。

パイナップルとさとうきびプランテーションの労働者の多くはアジアからハワイにきました。中国、日本、フィリピンから来た労働者はプランテーション内の村や、国籍ごとに分かれた宿舎施設に住んでいました。これらの村と宿舎施設ではそれぞれの文化が継続し、今日のハワイにも影響を与えています。

生産コストの上昇と砂糖の価格が見合わなくなったことから、ワイルア・シュガー・カンパニーは100年近くの運営の末、1996年に生産を停止しました。工場は今でも存在し、現在ノースショアの経済には不可欠な、芸術や職人技の小ビジネスの拠点として利用されています。

 

多様化した農業

過去を振り返るとハワイの農地の利用方法は大きく変化しました。二毛作、さとうきびとパイナップル王国、その後はコーヒー、トマト、パイナップル、カカオ豆、花などいくつもの作物が小規模に植えられるようになりました。今日では40種類以上の作物が商業用に育てられています。規模が縮小したとはいえ、ハワイの農業は現在でも毎年30億ドル近くを生産し、4万人の雇用を支えているので、ハワイの経済において重要だということは間違いありません。

 

自分でパイナップルを育てよう

熟れたパイナップルの冠芽から新しいパイナップルを育てるのは簡単です。見た目は美しく、成長を観察するもの楽しいですし、最終的には美味しいパイナップルを食べられます。子供の課題にもいいでしょう。

まず、パイナップルの上の葉の部分をねじりながら取ります。暗くて乾燥している場所に一週間置いて端が固くなるまで待ちます。

植木鉢は約20cmの深さで、底に穴が開いているものを使います。まず数センチほどの高さまで小石を底に敷いて、その後に有機堆肥を30%混ぜた粗めの園芸用土壌を入れます。水はけを良くすることが大切です。成長してきたら、30cm程の深さの植木鉢に入れ替えますが、同様に底に小石を敷き詰めて水はけを良くします。

 

パイナップルの選び方

新鮮で身が丸々しているものを選びます。冠芽の葉はフレッシュで緑色、身は固いものがいいです。大きいほうが食べる部分は多いですが、大きいからといって小さいものよりも美味しかったり熟れている、という訳ではないです。

表の色は果実の熟れ具合には関係ありません。表が緑色でも中は熟れていて甘いこともあります。葉が簡単に取れたから熟れているという訳でもありません。

パイナップルは基部から糖分を果実に与えるので、他のフルーツのように摘まれた後にさらに甘くなることはありません。ハワイのフレッシュなパイナップルはアメリカ国内やカナダに出荷される場合、最高に熟れた状態で収穫されるので、すぐに食べるのがベストです。もしすぐに食べないのであれば、保存のために冷蔵庫に入れておきましょう。

 

パイナップルのカッティング

ドールプランテーションのパイナップル・ナイフでカッティングはとても簡単です。

オンラインストアから購入できます。(英語)

 

パイナップルの用途

生のパイナップルはタンパク質を分解するブロメラインという酵素を含んでいます。この酵素の働きを利用して、肉のマリネに少しパイナップルを加えると肉は柔らかくなります。ゼラチンは固まらないので注意が必要で、カッテージチーズやサワークリームなど乳製品をパイナップルと混ぜる場合は、食べる直前に混ぜた方がいいです。

レシピ
 

ハワイへの旅行を計画中ですか?

オアフ島にお越しの際は、ハワイの“パイナップル体験”を楽しめるドール・プランテーションをぜひ予定に入れてください。ホノルルからハレイワ・タウンの間という便利な場所にあるドールプランテーションは、美しいノースショアに行く途中の休憩にも最適です。

プランテーションに寄ったら何があるの?

ドールプランテーションには、世界一大きい迷路とギネスブックで認定された、パイナップルガーデン迷路があります。植物で作られた3.11マイル(5キロ)の通路のこの迷路は、挑戦しがいがあって楽しいです。30分ほどで出てきてもいいですし、8つのシークレット・ポイントの謎を解きながら1日過ごすこともできます。

プランテーションガーデンツアーでは、現在のノースショアの農地で育てられている多様な作物を間近で見れます。そしてパイナップルガーデンではパイナップルの成長の様子を近くで見学できます。パイナップルがどのように育つのかを見たことがない人はきっと驚くでしょう。

 

ワイアルア・エステート・コーヒー

コーヒーは1800年代からハワイで育てられていますが、ハワイの大きな島ではどこでも育てられています。コーヒーの木は生産を本格的に始めるまでに7年かかります。ハワイでは世界的に有名なアラビカ種のティピカや、カトゥアイ、カトゥーラ、モカなどが育てられています。コナの農家に初めて紹介されたアラビカ種はグアテマラからのものですが、現在オアフのノースショアのワイアルア・エステート・コーヒーとして同じ木が植えられています。

春になって雨が降り始めると、コーヒーの木に小さくていい香りの白い花が咲きます。花は数日で散ってしまいます。その後成長する実は6ヶ月かけて緑色から黄色、そして赤に色が変わって収穫されます。収穫されたチェリーと呼ばれる実は、まず皮をはがして乾燥します。その後、生豆の周りの殻を取り、生豆の状態で質を選別して焙煎されます。

 

ワイアルア・エステート・チョコレート

ワイアルア・エステート・チョコレートはカカオの種または”豆”から作られています。通常カカオは赤道から上下10度の狭い地域の湿気の多い熱帯でしか成長しませんが、北緯21度にあるハワイ諸島は、その独特な気候のおかげで特に深みのある複雑な味のチョコレートができます。ハワイのチョコレート産業の歴史は比較的浅いですが、世界でも珍しい最高のチョコレートの産地として確立しつつあります。

オアフのノースショアにある10万平米のWaialua Estate™では、2004年からカカオ豆を生産しています。肥沃な溶岩質の土はチョコレートを育てるのに最適な環境で、チョコレート製品の生産の質も高く、Waialua Estate™がハワイで最高のチョコレートの生産者でリーダーシップをとっているということは誰もが認める事実です。

 

ジェームス・ドラモンド・ドール

ジェームス・ドラモンド・ドールは、ハーバード大学でビジネスと農業の学位をとってすぐ、1899年にハワイにやって来ました。当時アメリカ本土に巻き起こっていた農業ブームにハワイも乗れる、と考えたのです。到着した翌年に約24万7千平米の土地をワヒアワに購入し、後に世界中に名を馳せた農業王国の初めのプランテーションを設立しました。ドールが初めてハワイでパイナップルを育てたわけではありません。パイナップルに潜在する大きな可能性に初めて気づいたのです。そして、その後パイナップル・キングとしてアメリカ中に知られたのでした。

ハワイの外に大きなマーケットが存在することをドールは確信していましたが、流通に必要なテクノロジーも確立したばかりでした。保存のために食品を缶詰にするという”ハイテク技術”が出回ってから数十年経っていましたが、その技術が完成されたのはやっと数年前のこと。固い缶に密封するという方法は、長距離移動の保存にもってこいでした。ドールの缶詰工場は1901年にワヒアワで誕生しました。数年後、労働者が多く、港や資材の供給源に近いホノルル・ハーバーに缶詰工場は移動しました。一時は世界最大の缶詰工場にもなったホノルルの工場は1991年まで運営されました。高くそびえるパイナップルの形をした給水塔は、ホノルルの街のどこからでも見えました。

ある意味、缶詰工場を建てるのは簡単でした。パイナップルは魅力的なエキゾチックなフルーツとしてニューイングランド地方やヨーロッパでは美術工芸のデザインに使われていましたが、西洋人のほとんどが食べ方を知りませんでした。ハワイの他のパイナップル配給業者と力を合わせて、ドールはこのトロピカル・フルーツがいかに甘いかを教えるために国内市場を作ろうとしました。全国に向けて広告キャンペーンを行いましたが、その内容は、パイナップルパイやパイナップルサラダの特集や、ハイナップルの選び方などでした。パイナップルを使ったアップサイド・ダウン・ケーキは1925年にドール主催のパイナップル・レシピ・コンテストで有名になりました。このコンテストには6万のエントリーがありました。こうやってパイナップルの缶詰はアメリカのキッチンに必ず常備される一品になったのでした。

パイナップルの需要が増えたので農地の拡大が必要になりました。1992年にドールはハワイのラナイ島を購入し、世界一のパイナップル・プランテーションを作りました。8億平米の農地に、千人以上の労働者とその家族を住まわせるための村がありました。ラナイは70年に渡って世界のパイナップルの75%を供給し、パイナップル・アイランドとして知られるようになりました。

1930年代にはハワイは世界で一番有名なパイナップルの産地となりました。ジェームス・ドールが設立したハワイアン・パイナップル・カンパニーは、年間20万トン以上のパイナップルを生産するようになり、パイナップルはハワイで第二に大きい産業となりました。1940年代には8つの会社がパイナップル生産をハワイで行っていましたが、オアフ島とラナイ島に広大なプランテーションと、ホノルルに缶詰工場を持ち、3千人の従業員と4千人の季節労働者を雇っていたジェームス・ドールのハワイアン・パイナップル・カンパニー(省略してHAPCOとも呼ばれていました)は、群を抜いて最大規模でした。

ジェームス・ドラモンド・ドールは1958年に80歳で亡くなりました。ドールが設立したハワイアン・パイナップル・カンパニーは、今はドール・フード・カンパニーという名前になり、世界で最も知られているブランドの一つとなりました。

 

ドール・プランテーションのパイナップルについて質問ですか?お答えしましょう。

Q: パイナップルを植えた後、収穫して食べれるまではどのくらい時間がかかりますか?

A: 初めの実が熟すまでは18ヶ月、2つ目の実が熟すまではさらに13〜14ヶ月かかります。待つ価値はありますよ。

Q: 一度植えたらいくつ収穫できるのですか?

A: 3年に2つ、もしくは4年に3つの実を収穫します。最後の収穫の後は植えられているパイナップルは引き倒されて、整地した後に新しいサイクルを始めます。

Q: なんで土がこんなに赤いのですか?

A: ワヒアワの赤土は、衣類やペットにも色がつくのでハワイでも有名です。これは酸化鉄を含んだ分解された火山灰が土に混ざっているからです。真っ白なシャツは駄目にしてしまいますが、ミネラル豊富なこの土はパイナップルには最適で、大きく甘く成長します。

Q: 農園の黒いプラスチックは何ですか?

A: このプラスチックのマルチにはたくさんの役目があります。くん蒸剤を一定範囲に定着されたり、湿度を保ったり、根の成長を促すために土を温めたり、雑草対策にもなります。植えるときの目安にもなります。

Q: パイナップルを植える時は何を植えるのですか?

A: 冠芽(葉の部分)または、実の茎から生えるえい芽を植えます。ドール・プランテーションでは冠芽を使っています。

Q: 1エーカー(約4千平米)に、いくつのパイナップルが植えられていますか?

A: 商品として出荷するパイナップルは、1エーカーにつき2万7千から3万3千個が植えられています。

Q: パイナップルはどのように植えるのですが?

A: 手で植えます。たくさんの人手を要する作業で、技術と忍耐力、そして腰も強くなくてはなりません。

Q: パイナップルのために灌漑(かんがい)はしていますか?

A: 他のフルーツと比べると、パイナップルは水々しさのためにたくさんの水は必要ないですが、灌漑はしています。昔ながらの方法は掘った溝の灌漑ですが、今日ではドリップチューブを使って畑の各列に効率的に水が行くようにしています。

Q: パイナップルには肥料は必要ですか?

A: 必要です。液状の窒素と鉄分を主な肥料としてスプレーしています。

Q: パイナップルは機械で収穫されますか?

A: 収穫は手で行われます。収穫後パイナップルはベルトコンベヤーに乗せられて容器に入ります。鮮度を保つ為その容器はすぐにトラックで運ばれます。

Q: ワヒアワで生産されたパイナップルは、収穫後どうなるのですか?

A: 60-70%はドール・プランテーション内で生のまま売られたり食べられたりします。他は加工されて世界各地に送られます。

Q: 1年中植えているのですか?

A: そうです。年間通じて新鮮なパイナップルを提供するために1年中植えています。パイナップルはトロピカルフルーツなので、季節は関係なく育ちます。